やっぱり木材が好き!木目探索!
天然素材の代表格、木材。
自然のなせる技なのか、木材を使った家具やインテリアは癒しや落ち着きを与えてくれますよね。
家具や造作に使われる木材の木目を観察してみましょう!
欅(ケヤキ)
まずはケヤキの木目を見てみましょう。
ケヤキとはどのような木なのでしょう?
ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹
学名 : Zelkova serrata
辺材と心材の区分は明瞭です。辺材は灰白色で心材は黄褐色。年輪は明瞭で光沢があります。
日本の広葉樹のなかで第一の良材として古くから建築材、家具材、建具材、造作材として幅広く用いられてきました。
力強いはっきりとした木目ですね。
画像の左側に玉杢が見られます。ケヤキの玉杢は価値が高く、とても美しい木目です。
ウォールナット
クルミ科クルミ属の落葉広葉樹
学名:Juglans
木質は重硬で衝撃に強く、強度と粘りがあり狂いが少ないです。
木理が美しいため、古くから高級家具材、建具材、造作材、内装パネル材、楽器材などとして使われています。
チーク、マホガニーとともに世界三大銘木としても知られています。
ダイナミックな節があります。端正な木目が綺麗に並んでいますね。ウォールナット自体が濃い色をしていますので、高級感のある印象を与えてくれます。
タモ
モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹
学名:Fraxinus mandshurica
木理はほぼ通直。肌目は粗く、時に美しい杢目が現れます。木はやや重硬で狂いも少なく加工しやすい木です。
家具材、建具材、造作材、有名なところでは野球のバットなどに使われています。
タモらしく、素直な木目です。綺麗なタケノコ杢が現れています。通直な木目は上品で落ち着いた印象を与えてくれますね。
栓
ウコギ科ハリギリ属の落葉広葉樹
学名:Kalopanax pictus
辺材・芯材の境界は明瞭で、辺材は淡
黄白色、芯材は淡灰白色。年輪は明瞭です。
家具材、下駄材、合板材、造作材として使われています。
木目が高級材の欅に似ているため、欅の代用として使われることもあります。
こう見ると、本当に欅に似た美しい木目です。
着色すれば分かりませんね。
欅に比べると、軽く柔らかいので、そのあたりが判断材料となるでしょうか。
個人的には、欅よりも白っぽく上品な感じが好みです。
メープル
カエデ科の落葉広葉樹。散孔樹。
学名 : A.saccharum ssp
材質は重硬で肌目は緻密です。
家具材、床材、楽器材などに使われています。
また、メジャーリーガーのバリーボンズの愛用バットがメープルだというのは有名な話ですね。
メープルの印象は、上品なきめの細かい木目だと思っていましたが、これもメープルです。
有名なバーズアイ・メープルとも違います。
この荒々しい、そして光り輝いているような縮杢。
赤身と白太の混じった美しい源平木ですね。
メープルのこういう表情を見せるところなども、大好きです。
栃
トチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹。散孔材。
学名 : Aesculus carnea
辺材、芯材の区別は不明瞭。
板目面にさざなみ模様(リップルマーク)が出ることがあります。
家具材、建築材、楽器材、彫刻材などに使われます。
特に縮杢が出たものは非常に美しく、珍重されます。
メープルと似て輝いているような縮杢がとても綺麗です。
きめの細かい年輪の木目が美しく、2枚目の画像では大きな赤身が現れて、自然の力強さを感じさせてくれています。
この赤身が現れるのもトチノキの特徴です。
モンキーポッド
マメ科 Samanea 属の広葉樹。環孔材。
学名 : Samanea Saman
辺材、芯材の区分は明瞭で、辺材は灰白色、心材はチョコレート色から褐色。しばしば濃色の不規則な縞が現れます。
この木何の木?気になる木♪で有名な日立のTVコマーシャルに映っているのが、このモンキーポッドです。
中南米やフロリダなど熱帯地方が産地です。
辺材の黄色味がかかった色と芯材の、ウォールナットに似たチョコレート色のギャップが面白く、一枚板などでは人気の高い木です。
この画像のように縞々のゼブラ模様が現れたり、そうかと思えば真っ黒なものがあったりと、見ていてとても楽しい木のひとつです。
ホワイトオーク
ブナ科の Quercus 属の落葉広葉樹。環孔材。
学名 : Quercus alba L
アメリカ東部やカナダに多く、非常に重硬で強靭な木です。
柾目面に時折現れる、虎斑と呼ばれる斑点模様が特徴で、日本のナラと似ていますが、色味がやや白っぽいです。
家具材、床材、造作材、ウイスキーの樽材などに使われています。
1枚目の画像は集成材ですが、真ん中右寄りの部分に使われている木に虎斑が現れていますね。
やはりイメージとしては、木製家具に多く使われているという印象です。
我々のイメージする“木材”のイメージに一番近いのがこのホワイトオークではないでしょうか?
おわりに
木の種類によって、様々な木目があります。
そして、同じ種類の木でも、驚くほど異なった表情を見せてくれるのが木材の、自然の魅力ですね。
今回、いくつかの“木目”をご紹介させていただきましたが、当然ながらまだまだたくさんの木や木目があります。第2段、第3段を楽しみにお待ちいただけたら幸いです。
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